年の瀬に

一年というのはこうも早く過ぎ去るものだとしみじみ感じるお年頃だ。
総じて今年はよく仕事をしたと思う。客先から期待されるのは有難いことなんだけれど、なかなかに身体がついてゆかない。そんな草臥れた身体を癒しにまた今年も松山に来た。お手頃な距離感と田舎過ぎないほどほどに繁華な街。そして温泉がある。正月に来て以来すっかりお気に入りのホテルで連泊。見かけばかり豪華なホテルの大浴場とは違って、ここのは奥道後から引湯した本物の温泉。まぁ繁華街のど真ん中にあるので夜中に若者達の騒ぐ声や、酔っぱらいのわけのわからぬ奇声が夜の闇に響き渡ることはあるけれど、これもご愛敬。昼間は駅前の温泉銭湯で若者たちのチンコやケツのお花畑に囲まれながら真面目に湯治している。

銭湯の前にあった小さなスーパーでいつも紅マドンナを買っていたのだけれど、いつの間にか潰れてセブンイレブンに変わっていた。仕方なく近所の大型スーパーで探してみたら特設売り場を設けて割と安価に販売していたので、また姉と姪たちに送ってやった。お金を使わせて悪いねとメールが来たけれど、人生、あるとき~♪!!無い時~♪!! 有る時は楽しむために使えばいいんだよ。たとえささやかな事でも幸せな気分につながるなら金は使う価値がある。それでも昼夜とも豪華な飯を食うわけでもなく、老舗の中華屋で餃子をつまみながら一杯引っかけたり、、気楽に過ごしているよ。

皆さま良いお年を。