女装のオヤジ

以前手術を受けた大病院の待合室に遠目にも派手な出で立ちの人物が。
紫のホットパンツに黒の網タイツ。足下は赤のハイヒール。
紗のストールを羽織って待合いのソファーに向かってくる。
何者だと見上げれば、それは痩せぎすのオヤジだった。

思わず二度見したものの目のやり場に困って
あからさまに笑うわけにもいかず
まぁ人の趣味は様々で勝手にすればよい事だけれど
或る意味勇気のあるオッサンだなぁと感心した事がある。

とはいえ医者の方もこんなオッサン相手するのは大変だろうなぁと
ま、彼等もそんなのは慣れてるのかも知れないけれど。
私も手術前の検査でB肝が発覚したときには、真っ先にHIVの検査もされたから
医者ってのは何気に気づいているんだろうね。

昔セフレの一人に下着女装をしてくる子がいた。
こちらも最初こそは興味本位で相手していたけれど次第にめんどくさくなって
っていうか萎えてきて誘いを断った事がある。
あれはやっぱり女の子のように抱かれたいって心理なのかね?

人のセックスを笑うな、とはいうから
他人の性癖をあれこれ言うのは詮無い事だけれどね。