飼われた天使

敏感な乳首を、そうっと唇で挟んで摘み上げ、小さな先端を舌先でなぞると、彼は切ない声を漏らした。もうそれだけで彼のあそこは濡れている。いや、先っぽのことではなく、男を受け入れるあそこだ。ローション要らずの不思議な身体。
眉間に少しばかり皺を寄せながらも、跨ったままじわりじわりと私を呑み込んでゆく。天使の顔して男を銜む、上から下から。柔らかく締め上げては、男の欲情をすすり上げる様に、堪らず私は彼を押し倒してがむしゃらに突き上げ、彼の中に果てた。
いったい何年ぶりだ?懐かしい名前を掲示板に見つけて、メールしてみるとやはり彼だった。昔は一人で街にさへ出掛けられなかったような奴が、今は一人暮らしを始めたという。不思議だと思いながらも彼の家を訪ねた。そのマンションの真新しい部屋で暫く話すうちにようやく見えてきた。
そっか、新しいパパが借りてくれたのか。
で?お前はどこで働いてるんだ?
はぁ?生活費まで面倒見てもらってるのか?
ほぉ、パパはお医者様か、なるほどね。
あの頃まだ十代だった少年も、今は23になったという。囲われた男に時折抱かれながら、独りの寂しさを他の男で紛らわす。一体こいつ大丈夫なのかよなんて、大きなお世話を焼きながらも、そんなガキをつまみ食いしてるオッサンもオッサンだよ。一緒にシャワーを浴びると、やさしく身体まで洗ってくれる。きっといつもパパにそうしているのだね。
その愛くるしいつぶらな瞳に囚われると、思わず欲情のマグマがこみ上げる。
私は彼の唇を奪ったまま、激しく注挿をくり返した。
こいつはやはり、男に奉仕すべく生まれついた邪悪な天使だ。