湯煙に舞ふ恋


                          ★画像は「あじこじ九州」から拝借

九州小国への出張を終え一段落。
近くには宿が取れなかったので、少し離れた杖立温泉泊まり。折りしも鯉のぼり祭りが始まったところで、川の両岸を挟んで3500匹の鯉のぼりが舞ふ。
鄙びた温泉街で、一見小汚い外観に反して、静かな温泉ブームのせいか、あるいは近頃流行の黒川温泉などに倣ったのか、旅館はそれぞれ内装を凝らしたり浴場やトイレまで綺麗に改装されているところが多くてすこぶる快適。
無色透明僅かに硫黄臭のある柔らかな湯が掛け流され、熱い源泉を活かした蒸し湯もある。他に何があるわけでもないけれど、夜の温泉街を路地裏から歩くと果てしなく昭和の原風景に回帰する趣深い街だ。
仕事自体はとんでもないドタバタ仕事だったけれど、この温泉のおかげで全てが許せる。あぁ、良い旅をさせてもらったよ…
って、いったい何をしに来たんだか(笑)