皐月雨

しとどと雨が降る。
いつもは仕事に追われた中で迎える事が多いのに
今年は随分静かな日だ。雨音だけが部屋に沁み入る。

「いつまでもコロナが収まらないね」という便りと共に
姉がお祝いのメールを寄こす。
嫁いだ娘も元気にしているようで何よりだ。

色々と身体にガタの出る歳になってきた。
今は連れ等と直接会う機会もないけれど
専ら話題はあそこが悪いのここが痛いのと病気の話ばかりだ。

しとどと雨が降る。
お母さん、大変な世の中になりましたよ。
私は何とかやり過ごしています。

今日という日に僕を産んで下さってありがとう。