仮面の下

もう慣れはしたけれど何処へ行っても誰と逢ってもなマスク姿。
コロナのせいで年末らしさ、正月らしさを味わう事もなかったので
未だに年が明けたというか新しい年が始まっているのだという自覚さへ薄い。

けれど確かに時代は進んでいて春は直ぐそこ。
仕事関係でもようやくあれこれとこなせるようになった営業の若手が転勤。
替わりの新人が配属されてきたり。新人といっても前の奴よりはキャリアのある優秀な人材らしいけれど、早速客先からは直接私の耳に色々と不満を聞かされたりする。

緊急を要する用件については私も指摘したりはするけれど、それ以外は口出ししないようにしている。上司な訳でもないし。色々と失敗を重ねながら追々自ら勉強していけばいい事だよ。常々思うけれど営業なんて出来の善し悪しよりも、多少バカでもオッサンの話し相手が出来る事の方が肝要なのではないかとさへ思う。

さて、その新人君も初めて会って以来未だにマスク姿しか見た事がない。
見かけは長身でスポーティーなハンサムな青年だけれど、その下はどんな表情を持った子なのだろうと想像する。いまいちまだ馴染めないのはそのせいかな、、

表情ってコミュニケーションにはとても大切な事だよね、、?