恋に気負えば

後がないと、最後の恋にしてしまえば、先もまた無かろうに。
男は女々しいから抱いた者に技量を誇示する。
失うことを恐れるから、将来を誓い合ってはまた気負う。
それよりも、共に明日を生きよう。二人の将来よりも、君の未来を私に夢見させて欲しいと想う。
「僕はまだ恋する資格がないんだ」
って昔、彼は言ったけれど、だれもそんなパスは持ってはいないさw
ペーパードライバーじゃつまんないけれど、乗りこなせば楽しいだろう?
そしてもっと楽しいことを一緒に探そう、それが恋。
嘘を言い合ったとしてもだよ、裏切りではなく、いっそ成り行きと片づけてしまえる技量を望むなら、最後の恋もあるものか。とわに励め、恋する人よ。
嘘は先払いするもの。恋人に内緒でそっとお勘定を済ませなきゃ。お会計を見せた後の支払いは、どうにもこうにも融通が利かぬ。
それでも尚、きつく抱きしめて、黙って、ただ黙ってキスできるのなら、きっと君は恋人を愛しているんだよ、たぶんね…