城崎にて

「随分奥の方まで焼けてしまったんだなぁ…」
「ほんとだな、正月早々びっくりしたろうなぁ」
馬鹿な号泣県議や年明け早々の火事騒ぎで何かと話題の城崎温泉へ日帰り旅。
去年買って一回だけ使ったものの病気やなんやかやで消化し切れていなかった青春18切符をショップに売り飛ばすのも芸がないので、連れ達を誘って外湯巡り。
メイン通りをゆくと何やら焦げ臭い匂いが漂う。先日の火事の焼け跡が痛々しい。普段は川べりの土産物屋や飲食店しか見ないけれど、焼けてしまうと随分奥の方まで古い木造の家屋がぎっしり隙間無く建てられているんだなぁと気付く。
おっさん同士がそれぞれ背負った重荷の疲れを癒しながら温泉で溜息をつく。立て続けに湯巡りをすると疲れるので、途中地ビールの店でうだうだ呑んだり、また湯につかったり。外人も結構見かけるし、中には中国の若い男の子達も。成り上がりの大人達とは違って品行方正な青年達。正月のくそ高い時期に温泉街で泊まってるくらいだからかなり富裕層な子供達なんだろうなぁ。この子達がこれからの中国を変えていってくれると良いんだけれど…
帰りにまた同じ店で蟹寿司の弁当を買って、帰りの汽車で食ってまた呑んで…
次第におっさん達は夢の中。 ガタン ゴトン…