お焦げなノンケ

ゲイの周りって、そのユニセックスな懐の軟らかさを居心地が良いと、少し勘違いしたノンケな男の子がくっついてたりする。食う気はないのだし、こちらだって、タイプに当てはまりでもしない限り興味はない。お互いに安全パイだ。
昔恋した彼が、久々に私の家へ訪れたとき、そんなノンケな男の子を連れていた。当時の私たちの恋の証人でもある男の子だ。学生時代はずっと彼の部屋に入り浸り、彼の作ったご飯を食べ、卒業して下宿を引き払ったその後も、彼の実家に訪れるという。
どうせだから、泊まって行けよと寝支度をする。彼が歯を磨き、舌まで磨く。
「へぇ、舌も磨くんや?」
って私が覗き込んで言うと、なんと、その男の子もマイブラシで舌磨いてるよ。w
なんだかなぁ…文句の言わないペットだなこの子。ってか、
「この子って、お前への依存症か?w」
って聞けば、眉間に皺を寄せながら彼が首を縦に振る。
おうっし!今夜は両手に華だな!ってベッドの真ん中に陣取ってみたけれど、
なんだか、この子、少しも男の匂いがしないや。
さっさと寝るか…
Honey? お休みのキスは?」
「アホ…」


(-"-;


「君さ、こんな奴の傍にいつまでもいたら、結婚できなくなるぜ?」


('〜`;)