おや、これは?と脚を浸け入れた浴槽の底には湯ノ花が沈殿している。 すくい上げてみるとさらさらと砂時計の砂粒のように解けて掌からこぼれ落ちた。 年季の入った木の浴槽の縁にあごを乗せて景色を眺めながら深く息をつく。 きっと秋は紅葉で美しい景色が窓…
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