冬はつとめて

晦日久々に連れと会って居酒屋で四方山話で飲んだくれる。帰り道
「お、やっぱ年越しそばを見込んでか、あのラーメン屋開いてるぞ?」と屋台から店を構えるようになったラーメン屋へ入る。ラーメン1種類のみの店だけれど安くて旨い¥550 今日日流行の何かとゴテゴテ足しまくった、やれ何系ラーメンとかいうやつよりも私はこういうシンプルなものが好きだ。安上がりな簡素さではなくて、シンプルに研ぎ澄まされた熟練の味だよ。
すっかり出来上がって帰り着いたものの年越しを待たずに爆睡。夜明け前に目が覚めてテレビの初日の出中継を見ながら、そうだ初詣に行こうと出掛ける。去年の事を思えば随分暖かい元旦だ。
冬の張りつめた朝の空気と正月らしく幾分車も人通りも少ない静けさが良い。カラスがガードレールに並んでとまり朝日を浴びている。眼が合った一羽がクァッと小さく啼いた。
人々が次第に同じ方向へ歩いてゆくようになるその先の神社からは、テキ屋の何かしら焼く色々な匂いが雑踏を抜けて漂う。
お参りを済ませ引いたおみくじは末吉。まぁこんなもんか。元日からやっているショッピングセンターの百貨店へ寄っていつもは見るだけの贅沢な惣菜を買う。周りは目当ての福袋を両手に抱えた人たちでごった返している。そんなに買いたいようなものかね。
酒のアテだけを買ってそそくさと帰る帰り道
「ッパンッ!!!」
とすごい音がしたかと思えば自転車のタイヤがバーストした。
正月早々パンクとか…
ふうむ  末吉か…(-"-;