自然体という幻想

束の間の温泉を楽しんで昨日夜帰阪する。
春に逢った山鹿の男子にメールしてみたけれどタイミングが悪かったようで今回は逢えず。いや、それともエロオヤジの術中に嵌って都合のいい男にされるのを嫌ったのか、ここは深追いしない事。
甘言を弄してあたら人の心を殺めるよりは良い。
よく「自然体で付き合いたい」なんて言葉を耳にするけれど、はたして恋人同士に自然体など在るだろうかとふと思う。「独り」ではない非日常を共有しようとすれば多少男は見栄も張るだろうし、少しでも抱き寄せていたいがために甘い言葉を連ねて出来もしない約束をうそぶく。
世帯を構えた夫婦ならばまだしも、恋人同士がもし自然体で対峙しようものなら、たちまちその糠味噌臭さに男の恋は冷めたりする。およそ有りの侭を見せ合えば破局を迎える。あるがままで成り行き任せに恋がこなれるまでには随分月日が必要なものだね。
「○○のチーズカツは絶品ですよ?」と云うので
「うん、知ってるよ。△△のうどんも美味いぞ?」と返したら
「知ってますよ!地元だもんw」と突っ込まれた。
かれこれ五年も通ってりゃ街の事も覚えるさ。
まるで地元のオッサンのような私は、きっとこの山鹿男子には面白くないの…
かも知れないなぁ。