私信 

libidoさん、コメントにコメント返しとしていてはキリがなさそうなので、こちらに書かせていただきます。突然のコメントに驚かれたようですみません。私自身、プライベートな感傷に、あまりにも唐突に踏み込み過ぎはしなかったかと気をもんでいましたが、その後のコメントを読んでほっとすると同時に、また考えさせられることもあります。
以前、日記にも書いた覚えがありますが、歳をとるといふ意義の一つには、己の弱さを知るということがあると思っています。歳を重ね、老い、衰えを実感するように、己の弱さにも気付いたりします。
その抗えぬものを甘受し、畏れを知り、さらに関わる他人の弱さをも受け入れてやること、これが本当の「優しさ」なのかも知れません。
男の浅はかな『素振り』も、いつまでも恋にジタバタする生来の女々しさ、
弱さ故。
決して赦すのではなく、その弱きを認めながら、問題の解決への更なる模索のチャンスを与え合うこと。未来へ紡ぐお互いを想い合うこと。
そういう大人の階段を踏みしめながら、人は歳を重ねる毎に「強く」なってゆくのかもしれません。
そして恋を重ねる毎に、男は本当の優しさを知るのかも知れません。
赦すことさへ昇華させるようなね。