種に交われば泣かされる

こっちの世界という表現をよく使うが、それじゃノンケはあっちの世界かというとそんなことはない。二つの世界には大きなグレーゾーンが有るわけだし、およそ恋をして、結果抱くことが、あるいは抱かれることが叶うかどうかなんて望みを、我が儘な天秤にかけて推し量るのがゲイの恋だとしたら、なんともおぞましい性癖の種族というだけのものとして忌み嫌われる。
厄介なことに、性癖だけを観てもどの世界にかかわらず多様で、それを大まかにこっちだのあっちだの括ったところで、詮無いことだよ。
想いの通じないノンケへの恋に疲れたからといって、こっちの世界の住人だというだけで安堵して、ありったけの我が儘を、思いの丈を向け同じ種族に懇願したとしても、どのみち泣きを見るのさ。
野外で競パン跡くっきりのマッパを、ブログで晒してるオッサンもイタいけれど、
踏ん切りの付かない自分を誤魔化すために、新しい刺激を求める浮気心も見苦しい。
終わってしまったことを観念しなければ、新しい恋も始まるまいに。